日本のウイスキーとの違い
世に5大ウイスキーというのがあります。スコッチウイスキー、アイリッシュウイスキー、カナディアンウイスキー、ジャパニーズウイスキー、そしてバーボンウイスキーです。よく「好きなお酒は何?」と聞かれて「バーボンです。」と答えると「ウイスキーはどう?」なんて聞かれますがバーボンはウイスキーの一種です。そのバーボンには以下のような定義があります。
1.原料の51%以上80%以下がとうもろこしであること。
2.連続式蒸留機で80プルーフ以上、160プルーフ以下で蒸留すること。
3.内側を焦がしたホワイトオークの新樽で2年以上貯蔵すること。
4.標準強度は125プルーフ以下とすること。
プルーフとはアルコール度数のことで、その半分の数字が%となります。従ってよく出回っている80プルーフのバーボンは40度のことで、ほかのウイスキーともほぼ同じです。
「バーボン」の名前は、西部開拓者たちが売れ残った穀物の処理としてウイスキーを造りはじめた土地のケンタッキー州バーボン郡に由来します。この土地はアメリカ独立戦争に協力したフランス軍に感謝の意を表してフランス王朝の「ブルボン」の名が付けられました。ですからバーボンの綴りはブルボン(Bourbon)と同じです。
なお、私は、しばらくバーズタウンに住んでいました。バーズタウンは、フォスターの「マイ・オールド・ケンタッキーホーム」のある街です。
子供の頃、小さな小屋のような家を想像していたのですが、実際には判事のお邸で大きな邸宅でした。
その向かい側のモーテルのスイートを長期に借りて済んでいたので、毎日、「マイ・オールド・ケンタッキーホーム」を眺めて暮らしていました。
蕎麦焼酎「雲海」の某取締役に焼酎の造り方のレクチュアを受けて・・。
私「ケンタッキーのバーボンの工場で聞いたバーボンのつくり造り方にそっくりだ。向こうはパテントスティルで、雲海はポットスティルという違いはあるようだが」
雲海「パテントスティルとは連続式蒸留のことだと思うが、バーボンにもポットスティルがある」
私「ああ、確かに、見学したメーカーズマークはポットスティルだった。ところで、雲海も、樽で長く熟成するとバーボン(にそっくりのもの)になるのではないか」
雲海「その通り。だから逆に樽の風味と色が着かないように気を使っている」
即ち、Missing "e" のバーボンはポットスティルの可能性が高いようです。